経営者なら知っておきたい相続・遺言・不動産登記の基礎知識

先日、私が所属する藤沢法人会藤沢西支部の会員研修会において、「経営者なら知っておきたい相続・遺言・不動産登記の基礎知識」というタイトルの講演をさせていただきました。

第一部では私の自己紹介として、司法書士を目ざした12年間の苦労について、少々笑いを誘うようなお話をさせていただきました。本人としては暗黒の時代も含めた歴史なのですが、お聞きいただく皆様には、砕けたお話はその後の硬いお話を聞いていただくための心の準備が出来たように思います。

第二部では、相続や遺言にまつわる簡単なクイズで、会場の皆様にも考えていただきました。
例えば相続人と被相続人、どちらが亡くなった方か?とか、相続する財産にはどんなものがあるか?
さらには法定相続分で亡くなったお父様の遺産を受け取る長男の財産はいくらになるのかなど・・・クイズに答えていただく形式にしたことで講師と聴衆の距離が近くなったような気がします。

第三部として、芳村事務所開業から13年間にいただいた相続、遺言、不動産登記に関わるエピソードを交えて実績事例をお話しし、遺産を巡る親子の争いや、遺言の効果による兄弟間の遺産分割協議の事例なども分かりやすくお話が出来たかと思います。

第四部として、本年4月から法律が改正され施行された相続不動産登記の義務化についてご説明しました。この相続不動産の登記の義務化はその背景を理解し、さらにはそれを怠ることによる過料の制裁まで理解していただく必要があります。

そして最後に、おまけとしてみなし解散について、お集まりの経営者の皆さんにお話をさせていただきました。
このみなし解散については、法人登記を12年何もせず放置しておくと法務局が職権で法人を解散させてしまうと言うもので、これによる法人の業務が滞り、大至急回復を依頼されるお客様がたくさんいらっしゃることお話ししたのですが、全くご存知ない方も少なくなかったようで、お話をさせていただいて良かったと思っております。

このような内容の講演に対し、多数の質問もいただけ出来るだけ分かりやすく回答させていただいたつもりです。

講演後、皆さんには好意的なコメントをいただきました。
お集まりいただいた皆さんのお役に立てる講演が出来たとしたら誠にうれしい限りです。
iCloud写真