2024年を振り返って
今年、2024年は新年早々、元旦の大地震に見舞われ、そして夏には大雨の被害もありました。まだ復興は道半ばです。能登の皆さんには心からお見舞いを申し上げます。
そして、全国的に暑く長かった夏が終わったかと思えばあっという間に年の暮れとなりました。
司法書士芳村事務所にとって、今年の重大ニュースと言えば、何といっても4月の法改正=『不動産の相続登記の義務化』が大きなエポックでした。
10年も前に相続してそのまま放置されていた方が相談に来られて登記の申請をさせていただいた例も数件ありました。
おそらく全国の司法書士が数多く相続による不動産登記の依頼を受けたのではないかと予想しています。
紀州のドンファンと呼ばれた資産家の殺人事件の裁判がようやく始まりました。この事件の影響で、遺言に関する関心がとても高くなりました。「遺言」を「いごん」と読むのか「ゆいごん」と読むのかといった問い合わせもいただきました。これきっかけで遺言書を書いておいた方がいいのか、自筆のものでも構わないのか?といったご相談も数多くありました。
自筆証書遺言を書いて法務局に預けるといった新しいサービスが始まりこの制度を利用される方も一定数いらっしゃるようです。問い合わせも多いです。
しかしながら小職は後々争いの少ない公正証書の遺言をお勧めしています。公証人との打ち合わせは勿論ですが、公証役場にご一緒して証人もやっています。ぜひお気軽にお問い合わせください。
人の人生はいつ何があるか分かりません。予測は不可能です。紀州の資産家の例をとっても、やはり遺言は相続人間で争うことの少ない公正証書遺言になさることを強くお勧めします。
来るべき新年が平和で穏やかで天災のない年であることを祈って、本年のお仕事を納めたいと思っております。
今年も1年間ありがとうございました。そしてまた来年もよろしくお願い申しあげます。