遺言・・・何て読みますか?「ゆいごん」?「いごん」?
「遺言」・・・なんて読みますか?
「ゆいごん」と「いごん」どちらでしょうか?
一般的には「ゆいごん」ですが、法律家は「いごん」って言う方が多いようです。
遺言の読み方「ゆいごん」と「いごん」にはどんな違いがあるのでしょうか?
どうも「遺言」には2つの意味があるようです。
「遺言」を辞書で引くと、2つの意味と読み方が載っています。
ひとつ目は、「死後のために生前に言い残す言葉。」親のゆいごん・・・というように使ったりします。
ふたつ目は、「自分の死後に法律上の効力を発生させる目的で遺贈・相続分の指定・認知などにつき、一定の方式に従ってする単独の意思表示です。
法律用語として習慣として、「いごん」と読むようです。
「ゆいごん」とは、生前に、死後のことについて言い残すことです。
口頭であっても書面であっても、ビデオレターや録音テープなどであっても「ゆいごん」と総称されます。
つまり、大きな意味で「死後のために生前に言い残す言葉」ということです。ただし、民法上の法的効力は原則的にありません。
次に「いごん」ですが、重要なのは、「法律上の効果を発生させる目的で」という点です。
民法第967条以降の遺言の書き方に則った遺言書でなければ、法的な効果はありません。
そのため、日本では、自分が死後のために何か言い(書き)残したいと思い、さらに法的な効果を持ってそれを実現させたいと思うなら、
この民法のルールに則った遺言書を作成しなければならないのです。
広い意味での遺言を総称して「ゆいごん」、狭い意味で法的な効果のあるのが「いごん」と言うことができます。
遺言書の書き方はこちらをご参照ください。>>>遺言の書き方